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静帝(CMのせい?)


先日、お友達ズに送りつけたもの。
まぁ、あのガムのポスターが電車で目に入ったのが全て悪い、って事にしておく。


 




普段あまりテレビを見ないが、帝人の部屋で二人テレビを見ていたときだった。
「なんだこりゃ」
流れてきたCMはある男がガムを噛み息を吐くと突然アニメキャラが現れるというやつだ。
まだアニメキャラが出てきた時は良かった。一番最後には猫が美少女になった瞬間だ。
猫の耳に大きな猫の手をかたどった手袋に、極めつけは長く伸びた尻尾。
呆然とする静雄に流しから戻ってきた帝人が声を掛ける。
「どうしたんですか?」
「いや……っ、!」
テレビから視線を移した静雄が、思わずビクリと身体を大きく震わせた。
目の前にいるのは今しがたテレビで見たような恰好の帝人が不思議そうに首を傾げているではないか。
「静雄さん?」
待て待て待て、と静雄の心中は突然白波を立てていたが、一回瞳を閉じると深呼吸をした。
そしてゆっくりと再び目を開けてみたが、事態は全く変わっていなかった。
黒い猫の耳が髪を分けて生え、手は大きな猫手。そしてなぜかミニスカートで長い尻尾が揺れている。
「み…帝人?その恰好は…?」
「? 何言ってんですか?いつもの恰好じゃないですか」
帝人の台詞に、静雄はポケットからタバコを取り出すと一本を口にしたが焦りからかなかなか火が着かない。
カチッカチッと虚しく響く音を無視して、帝人は静雄の横に座るとそっと手を腿の上に置いて呟いた。
「き…今日は撫でてくれないんですか?」
潤んだ瞳で見てくる帝人に、静雄は震えながらそっと頬に触れると、キュッと目を閉じて鳴いた。
「ん…ぁッ」
切なげな声を体現するかのように長い尻尾がびびっと伸びる。
困惑する静雄に帝人は膝立ちすると静雄を抱きしめて囁いた。
「も…我慢できないです…」
「お、おい…」
「触って…っ」
懇願する帝人は自分の手を静雄に合わせるとミニスカートであらわになっている腿を撫で上げさせる。
「に…ぁんっ」
「うわあっ!」

「静雄さん?」
はっと我に返った静雄の横にいるのはいつも通り高校の制服を身に纏っている帝人の姿。
それが一瞬見せた夢とすぐさま理解すると、首を傾げている帝人の頭を撫でた。

 

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