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静帝(『髪にキスしている』『静雄と帝人』を書きましょう。/帝人視点)

ツイッター診断メーカー『可愛いカップル描いちゃったー』(http://shindanmaker.com/62729)のお題でした。
ついったに載せようと思ったけど、ちょっと文字数いっちゃっていたので悩んだ末にこちらに掲載。
どこか尻切れトンボなのは仕様です。








 当たり前なんだけど、静雄さんを見るとき僕はいつも見上げる形になる。

 いつものように彼を見上げると人工的に作られている金髪が日に透けてキラキラと輝いていた。
 眩しさと美しさが入り混じる感じで思わず見惚れていると静雄さんと目が合う。

「どうした?」
「な、何でもないですっ」

 その言葉に息を飲み込むと一気に顔を染め上げる。
 まさか見惚れてたなんていえない、ましてその髪に触れたいとか思ってたなんて言える訳がない。

「あ」

 すると静雄さんが小さな声を上げた。
 手に持っていたメモを落として、それを拾うためにしゃがみ込む。

「しっ、静雄さん! そのまま!」

 突然叫んだ僕に驚いて戸惑いながらそのままの姿勢を保ってくれている静雄さんに近寄ると、金糸のような髪にそっと唇を近づける。
 触れた感触は思っていたより少し硬かった。

「お、おい……?」
「あっ、そ、そのっ」

 静雄さんの声に我に返り、僕は口許を押さえながら言い訳を口走る。
 そして一歩下がろうとしたら身体がよろけた。

「……っと、危ねぇ」

 僕の身体は、危険を知らせる声と共に静雄さんに抱え込まれ、僕の身体にはあっという間に熱が広がった。

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